歌舞伎座楽市とは

全国各地の観光・商品・店舗を紹介する「歌舞伎座楽市」を新たに開設します!地方活性化への貢献をめざし、バイヤーが厳選した全国の特産品や銘品を歌舞伎座ならではの視点で紹介。活気溢れる自由で楽しい〝歌舞伎座楽市”を観光PRの拠点として、伝統と感動を提供していきます!ご期待ください!

歌舞伎座浮世絵散歩

牧野健太郎先生ならではの楽しい切り口で、ご一緒に浮世絵の世界を歩きましょう!

第二回 読み解き浮世絵コード
~まりこ名物・とろろ汁~

広重さんの東海道五十三次の中で「最大の謎」といわれている作品です。

この鞠子宿は、品川宿から数えて20番目(「丸子」とも書く)の東海道53宿の中で特に小さな宿場だったと言われ、現在の静岡県静岡市駿河区丸子あたりの宿場です。

1800年頃から、江戸の一般庶民も神社仏閣を巡ると言う事にして、観光旅行を始めました。そのきっかけのひとつが、お江戸の旅行作家、十返舎一九さんの『東海道中膝栗毛』、大人気となり、よく読まれました。主人公は50歳の弥次郎兵衛さんと30歳の喜多八さん、「お弥次さん喜多さん」お二人の珍道中、日本橋から旅立って、お伊勢さんへ、さらに京都・大坂、金比羅山へとの旅行記です。ちなみにこの「膝栗毛」とは、自分の膝を栗色の馬になぞらえて、自分の足で歩き通した旅と言う事です。 そのお二人と思しき旅人が、鞠子の茶屋で、咲きはじめた梅の脇の茶店で赤ちゃんをおぶっておかみさんの接客で、名物の「とろろ汁やお酒など」を縁台のシーンとして描かれています。
その立て看板にも「名ぶつとろろ汁」、そして店の障子には「御茶漬」「酒さかな」のメニューも読み取れます。

この「東海道五十三次」は、大ヒットした旅行記『東海道中膝栗毛』の「ヴィジュアル版」、浮世絵の版元・保永堂さんの日本橋から京都までを55枚でつづった東海道の「カラー・旅行ガイドブック」だったのかも知れません。

そしてこの鞠子辺りは山の芋(自然薯)名産地、だし味噌汁で溶いたとろろ汁を麦飯にかけて食べるのが地元流、旅人は、そのとろろ汁で精をつけて隣の「宇津の谷峠」に備えたのでしょうか。
現在でも14代続く「丁子屋さん」が、その美味を伝えておいでです。

そしてシリーズ最大の謎とは、この「くわえキセル」おじさんの持っている「棹」です。杖や竹刀では長すぎる、先が細くないので釣竿でもなく、物干しでは短く、この棒の正体が「謎」でした。

このおじさん、茶店のおかみさんに、採りたての山の芋を、たった今良い値で買ってもらって、自宅への帰るところを描いているのです。
「自然薯」の商品価値は、傷も折れもなく真っすぐな品が「優良品の上物」と言う訳で、おじさん、後生大事に折れないように、この棒を添え木にして、筵(こも)で包んで大事に運んできて、お店に納品を無時終えて、その帰り道の場面です。
お店の外には「鋤とむしろ」、そして縁台の上に残された煙草盆と茶碗。
自然薯を売りにきたおじさん、今までここに座ってお茶をふるまわれ、たばこ一服と休んでいたのでしょうか、更にいい値で買ってもらって、腰の巾着もふくらんでいるようです、「今夜の酒もうめえら♪」。



観光しませう!

中津川の秋を満喫!地歌舞伎特別公演を観劇してきました。

新型コロナウイルス感染症の拡大防止の観点から、延期や中止されていた岐阜県の地歌舞伎ですが、中津川市では、“岐阜の宝もの”(県認定)の『地歌舞伎』の特別公演を11月3日(水・祝)、21日(日)に市指定有形文化財「常盤座」で実施されました。

地歌舞伎は、江戸時代から江戸や上方で盛んであった歌舞伎がやがて中山道の街道沿いなど、地方でも上演されるようになり全国各地に広がります。そこで、プロの役者に憧れた地方の人々は、芝居を見るだけでは飽き足らず、自ら演じて楽しむようになりました。これが『地歌舞伎』の始まりとのことです。岐阜県内にはいまも30を超える保存会があり、全国で最も盛んな土地といえます。

会場となる常盤座は、入母屋、妻入りの形式で間口17.1m、奥行き26.9m、座席数500と立派なもので、村芝居が盛んだったこの地方の娯楽の殿堂として賑わった当時を偲ぶことができます。舞台は、上手袖に太夫座を常設し、花道、回り舞台を備えた明治時代の劇場形式を今に伝えています。

終戦間際に軍の倉庫として使用され、一時は舞台機能が失われましたがその後何度も改修され、平成8年(1996年)には場内全面改修工事と共に、回り舞台も復元されました。

現在は地元の歌舞伎保存会によって、毎年素人歌舞伎や子供歌舞伎が上演され賑わいを見せています。

このたび、弊社は新しく起ち上げたWEBサイト「歌舞伎座楽市」の中で、全国の地芝居・地歌舞伎のページで岐阜県の地歌舞伎を紹介しています。日本で一番熱く活動をしている岐阜県地歌舞伎を応援する為、昨年から岐阜県をはじめとする行政関係や地域振興イベントを中心に手掛けている日本イベント企画(株)と取り組みをはじめています。コロナ禍で演劇界にも大打撃を受けるなか、「日本を元気にできる芸能の代表」として弊社、歌舞伎座サービスも、岐阜県の地芝居・地歌舞伎の皆さまや芝居小屋と、『共に頑張りましょう!』と応援プロジェクトのひとつとして、地歌舞伎の公演会場で歌舞伎グッズの販売を開催しました。地歌舞伎と共に頑張る・応援している「ぎふ地歌舞伎応援」千社札シールを商品に貼付して販売し、利益の一部を地歌舞伎保存会へ役立ててもらうことになりました。

開演前の常盤座の前の特設テントには、歌舞伎座から持ち込んだ手拭い・お菓子などのお土産品がずらりと並び、これから上演される地歌舞伎公演を盛り立てます。観劇にいらっしゃったお客様もしばしお買い物を楽しんだ様子です。はためく幟りの奥の正面玄関をくぐり、もぎりへ。手渡されたビニール袋には何やら意図がありそうなものが入っています。

4月に訪れた際は、休館中とあってひっそりとしていた常盤座の小屋は、2階までお客様が入り提灯に明かりが灯ると江戸時代の芝居小屋へタイムスリップした感覚です。本来であれば、地歌舞伎の醍醐味とも言える、“おひねり”や“大向こう”も、コロナの影響でお断りしているとのこと、なんとも残念!とがっくりしていると「withコロナの新しい手法」とアナウンス。ふと脇に置いてある先ほどのビニール袋を見ると、中から「待ってました!」「日本一!」と刷られた手拭いとおひねりポチ袋が入っていました。大声を掛けずに手拭いを掲げて盛り上げるという新しい観劇スタイルに驚きました。

お芝居は「青砥稿花紅彩画」通称「白浪五人男」で知られた演目です。演じるは地域にお住まいの方ばかり。ベテラン・新人の方、中学生の女の子まで様々。南郷力丸は元警察官の方が演じられていて、“捕り手”が“盗賊”の役というのが何とも滑稽です。中津川では、子どもの頃から大人の歌舞伎を真似て体に染み込んでいくといいます。演者がセリフを忘れると、なんと最前列のお客さんがセリフを教えてあげていました!これには会場に笑いが起こりました。舞台と客席が一体となって楽しむのが、大歌舞伎にはない地歌舞伎ならではの魅力です。

公演後には俳優さんとの記念撮影で小道具を持って役者気分も味わえます。また、回り舞台に座って回ってみたり、奈落で実際に回り舞台を手動で回してみたりと、「常盤座」の表舞台・裏舞台見学をお楽しみいただけます。

このコロナ禍でも、伝統をつなぎ、舞台をつくり上げてきた地域の方々の情熱が芝居小屋という空間でひとつになったひとときを感じることができました。


写真上: 中津川市指定重要文化財 常盤座
写真2段目左:お土産コーナー
写真2段目右:地歌舞伎応援千社札
写真3段目左:大向こう手拭い
写真3段目右:掲げて「よっ!日本一!」
写真下左:勢揃い

買いたいものはここにある!

日本中が舞台の歌舞伎。その地に銘品あり!

地芝居・地歌舞伎のまちへ

全国の地芝居・地歌舞伎をご紹介します。

【公演終了】「中津川市主催 地歌舞伎」

全国でも地歌舞伎が盛んな地域のひとつである岐阜県。

中津川市では、岐阜の宝もの「地歌舞伎」の特別公演を、11月3日(水・祝)、21日(日曜日)に常盤座で開催します。

各旅行会社が、特別公演を組み込んだ日帰りバスツアーを開催しますので、ぜひご参加ください。

詳しくは、中津川市観光情報サイトにてご確認ください。

※会場では、歌舞伎座サービスの商品も販売いたします。なお、売上の一部を岐阜地歌舞伎存続のために寄付いたします。ぜひご利用ください。

木挽町広場は“日本物産展”会場!

木挽町広場の催し物について、詳しくはこちらをご覧ください


全国からサイト掲載・出店を募集しています。

出店要項

問合せ先

牧野健太郎(まきの けんたろう)

公益社団法人日本ユネスコ協会連盟 評議委員、明治大学・明治大学リバティーアカデミー・NHK文化センター調師。 教育番組・アニメーション番組の制作やイベントなどのプロデューサー。 2003年よりボストン美術館との共同制作、浮世絵デジタル化プロジェクトの日本側責任者。